池田先生の言葉
万物に「時」がある。 善きにつけ悪しきにつけ、 誰人も「時」のリズムから 逃れることはできない。 できるのは、今いかなる「時」かを 自覚することである。 人生も、信心も、 すべて限りある時間との 壮絶な戦いである。 いかに立派そうに決意を語り、 大言壮語しようが、瞬間、瞬間、 時間をどう使い、何をしているかに、 その人の生き方や 真剣さが表れるものだ。 「如来」とは、 「如々として来る」というごとく、 瞬間瞬間の躍動の生命をも意味する。 一切が、瞬間で決まっていく。 この瞬間瞬間を最高に充実させて、 すべてをいい方向に、 いい方向にと向け、活かし、 前進していく力が信心である。 時間をつくろう、動こう、友に会おう、 と必死に努力することは、 そのまま仏道修行です。 その一念が人間革命に繫がり、 自身の境涯を変革していくからです。 また、そうやって こじ開けた時間だからこそ、 相手の労苦も分かり、 一言の励まし、一軒の家庭指導が、 相手の心を動かすのです。 本当に賢明な人は、 どんな状況でも価値を創造する。 いわんや仏法では 「心は工なる画師の如し」と説く。 「心」は名画家のごとく、 一切を自在に描き出していく。 したがって、人生そのものが、 「心」の描く「名画」である。 「心」が創り上げる芸術である。