勤行・唱題は、 小宇宙である自分自身を、 大宇宙の根本のリズムに合致させゆく 崇高な儀式である。 御本尊へ合掌し、勤行・唱題する。 その声は、すべての仏・菩薩、
諸天善神のもとに届いている。 そして、目には見えないが、 全宇宙の仏・菩薩、諸天善神が、 その人を守り囲んでいく。 その“真ん中”に自分がいることになる。 題目をあげるということが、 どれほど、すごいことか。 すべての仏・菩薩、諸天が 味方になるのである。 だから人類を救う力がある。 救う使命がある。 祈った瞬間から回転が始まる。 闇が深ければ深いほど、暁は近い。 祈りきった瞬間から、 胸中に太陽が昇る。 「ホープ(希望)!」。 祈りこそが、希望の太陽である。 悩みを感じるごとに、 祈り、打開し、境涯を開いていく。 これが、日蓮仏法の 「
煩悩即菩提」の軌道である。 妙法の功力の基本は「
冥益」である。 祈った願いは、 たとえ、すぐには目に見えなくても、 必ず結果が顕れてくる。 地下水も、いつか地表に出る。 植えられた種子は、 春の“時”を待って、花を咲かせる。 大樹も育つには一定の時間がかかる。 仏法は道理である。 ゆえに「持続」が大切である。 題目を唱える人は、 何ものも恐れない。 われらは何ものも恐れる必要がない。 何があっても晴ればれと、 希望に満ちみちて進んでいける。 これほど幸せな人生はない。